「それじゃ…」
新幹線に乗り込むあたし
見守るような笑顔で、あたしを見送る彼。
ドアが閉まり…
見つめあうだけのあたしたち
あたしの隣では、恋人との別れを惜しむかのように
大粒の涙をこぼし、手を振り続けている女の子…。
あたしには、女の子のように
目の前にいる彼と、別れを惜しむことは…できない。
徐々に、視界から消えていく彼の存在、
「あ…」
ドアに手をかけ、ガラス窓に頬を寄せ、振り返る
あの場所に立ち止まったまま、電車が行くのを見てる彼
あの女の子は、もう彼に電話していた
あたしは…彼の携帯番号を見つめることしか出来ず
さっきまで一緒に歩いてた 彼の歩幅を思い出していた
